SNS鬱になりやすい人
SNSを長時間見ていると、鬱になる人がいます。心理的な原因になるため、マイナス思考になり、不安や孤独を感じる人が多いです。劣等感や疎外感も出てきて、他人と関わるのを避ける人もいます。このようにSNSが原因でなる鬱を「ソーシャル鬱」「SNS鬱」とも呼び、SNSを頻繁に使う10代から発症する可能性も高いです。また、鬱によって睡眠不足や動悸・息切れなどの体調不良も出てきます。一般的にはSNSを長時間利用している人やSNSでグループ内交流をしている人が鬱になりやすいです。
SNSで鬱になる理由
お互いの感情が伝わりにくい
SNSで心理的に鬱になるのは、お互いの感情が伝わりにくいことが原因の一つです。友達や仕事仲間と直接話している場合、相手の表情や声のトーンで、会話を楽しんでいるかなどが分かります。お互いが笑顔で話せば、精神的な満足感も得られるでしょう。しかし、SNS上では相手の感情が伝わりにくく、本当の気持ちが分かりません。いい雰囲気でやり取りしていたとしても、「本当に楽しんでいるのか?」などの不安が残ってしまうのです。これらの不安が積み重なると、SNSが原因の鬱になることもあります。
自分の時間が削られる
自分の時間が削られるのもSNSによる鬱の原因です。自宅でゆっくりする時間にもSNSで他人とコミュニケーションをとらないといけないのは、SNSによる弊害にもなります。他人とやり取りする際、返信する内容をしっかりと考えたり見直したりする人もいるでしょう。その場合、多くのプライベートな時間が削られています。相手への返信に気を使いすぎると、精神的にゆったりと過ごす時間が奪われ、疲労が蓄積してしまうのです。また、返信までの時間や内容によって、さまざまなことを想像してしまい、不安を感じる人もいます。メッセージでは絵文字やスタンプも送信できますが、絵文字やスタンプにおけるお互いの解釈が異なると、トラブルに発展することも多いです。
すぐ返信する必要性
グループ内でSNSのやり取りをしている場合も、「すぐに返信をしないといけない」「すぐに読まないといけない」などの焦りを感じる人がいます。返信しないと「無視をした」と判断され、仲間外れの要因にもなるでしょう。すぐに返信しないといけない焦りやプレッシャーも、SNSによる鬱を発症しやすいです。また、グループ内の会話で賛成できないことがあっても、「賛成しないと仲間外れになる」と不安に思う人もいます。納得できないことが増えてしまうのもSNSによる鬱を引き起こしやすいです。
被害妄想
被害妄想によるSNS鬱になる人もいます。長時間スマートフォンやパソコンを見ていると、さまざまなSNS上での意見を目にするでしょう。その際、自分の状況と似た投稿があると、「自分の悪口を書かれているのではないか」と心配になってしまいます。実際に自分のことが書かれるのは稀ですが、「自分がターゲットにされている」と被害妄想をすると、さらに調べたり落ち込んだりして、SNSによる鬱になってしまうのです。被害妄想になるのは、実際の生活でも不安や孤独を感じている人がなりやすいとされています。また、他人からどう思われているかを重要視する人も、気を付けた方がいいでしょう。
承認欲求
承認欲求の高さから、SNSで多くの情報を発信している人がいます。多くの人に見られたい・認められたいと感じているため、思い通りに認められないと、不安を感じやすいです。また、承認欲求の強さから多くの情報を発信し過ぎると、インターネット上で誹謗中傷にあったり、悪いコメントが増えたりします。これらによるストレスが積み重なると、鬱になりやすいのです。実際に自分が誹謗中傷のターゲットになった場合、さらに詳しく調べてしまいます。誹謗中傷は現実よりも悪く書かれる場合も多いです。速やかに対処しないと、精神的に追い込まれ、鬱になってしまいます。