悪気はなかったのに炎上してしまった。Twitterを長年利用している人なら、そんな経験が1度や2度はあるかもしれません。自分で解決できるレベルの炎上であればまだよいですが、ときには弁護士に力を借りなければならないほどのトラブルに発展するケースもあります。本記事では、Twitterで炎上する事例を紹介するとともに、その解決策について説明していきます。
ネット炎上の事例紹介
炎上するときに一番よくあるパターンは失言です。たとえば、とあるアミューズメントパークのTwitterアカウントは原爆記念日に「なんでもない日おめでとう」とツイートして大炎上しました。うっかりしていただけで、悪意はなかったものの、日本人にとって特別な日である原爆記念日を「なんでもない」と表現するのは世間から反感を買うのも仕方がないといえるでしょう。このようなケアレスミスで炎上する事例は後をたたないので、気軽にツイートする前に、一度よく考えることが求められます。
誤操作や誤爆による炎上もTwitterではよくみられる光景です。個人アカウントと企業の公式アカウントを間違えて、公式アカウントを使って、某アイドルに「ブサイク」と発言し、大炎上した事例がかつてありました。個人のアカウントだとしても、ほめられた内容ではありませんが、企業の公式アカウントを使用したことで、その組織全体の意見であるような印象になります。このようなブランドイメージを下げる失態は個人レベルの対応ではすまなくなる可能性があり、場合によっては損害賠償といった大きなトラブルへと繋がることもあるでしょう。
その他にもTwitterではなりすまし行為によって炎上させられる事例も多発しています。乗っ取りにあうと自分の知らないところで、悪質なコメントをされたり、個人情報を流出されたりといったこともあるでしょう。不審なURLをクリック、信頼のおけないサイトからアプリをダウンロードするなどといった行動は控えるようにしてください。
ネット炎上の基本的な対処法
炎上した場合のもっとも無難な鎮火方法は「謝罪」することです。このとき、中途半端ないいわけをするのは失敗のもとなので控えるようにしてください。いいわけの揚げ足をとられ、ますます炎上させられるリスクが発生します。素直にこちらの非を認めることが、鎮火への第一歩と心得ましょう。
ネットで炎上を受けた記事やツイートはできるだけ早急に削除することも大切。ネットの炎上は時間が解決してくれるような甘い性質はしておらず、放置すればするほど状況が悪くなることがほとんどです。削除したからといって、問題がすぐに解決するわけではないかもしれませんが、そのままにしておくのは悪手といえます。状況次第ではアカウントそのものを削除し、SNSから手を引くことも検討しなくてはならないでしょう。
個人レベルで解決できないときは弁護士へ
誹謗中傷が行き過ぎていたり、執拗な脅迫を受けたりしたときは、自分の力だけで解決するのが困難です。そのようなときは弁護士に頼ってみるのもよいでしょう。既に大炎上してしまっている状況でもあっても、弁護士であれば的確な処理方法を提案してくれるかもしれません。
誹謗中傷や脅迫に対して、損害賠償や刑事告訴をする際には、書込みした個人を特定する必要があります。しかし、そのためにはIPアドレスの開示や、プロバイダへの情報開示請求をしなくてはなりません。さらに、告訴するときには警察への告訴状を要します。こういった複雑な手続きも、弁護士を依頼すれば一任が可能です。
ネットの炎上は自分の意図しないところで発生することがあります。自分だけでなく、周りの人達や企業に影響がでるようなケースも決して少なくないです。炎上が深刻な状況になりそうだと感じたら、すぐに弁護士へと相談するようにしましょう。